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 文学部
 国文学科
 
教授
坂本   信道
SAKAMOTO Nobuyuki

その他の所属・職名
文学研究科 国文学専攻博士前期課程 指導教員
文学研究科 国文学専攻博士後期課程 指導補助教員

取得学位
文学修士  九州大学  1987/03 

研究分野
日本文学 

研究テーマ
平安時代の文学  物語 日記 写本   

著書
えせ兄妹攷──浜松中納言と吉野姫君の恋物語と構想  『平安後期物語の新研究──寝覚と浜松を考える』(新典社)    2009/10      『浜松中納言物語』では、兄妹の恋という、物語では常套の禁忌を設定しているようでありながら、実際には二人には血縁関係がなく、したがって主人公に課されるはずの禁忌もそこには存在しない。先行する物語の禁忌の恋を、形の上では模倣しつつも、物語の展開に必要な禁忌とその克服が失われた作品として、平安物語衰退の文学史の中に位置づけを試みた。また、従来は吉野という地が登場する理由として、「もろこしの吉野」という歌語からの連想に拠るとされてきたが、それとは別に、歌枕吉野と妹背山・妹背川の密接な関わり、それとともに妹背が平安時代では兄妹を指すという理由から、兄妹の恋物語に相応な吉野が舞台に選ばれた可能性を指摘した。(p.250-271) 
音楽伝承譚の系譜──『源氏物語』明石一族から『夜の寝覚』へ──  『テーマで読む源氏物語論 第3巻 歴史・文化との交差/語り手・書き手・作者』(勉誠出版)    2008/10      『源氏物語』一千年紀で、論文で研究史を振り返る企画として、上原作和氏の解説を付し、『文学』第56巻4号(岩波書店 1988年4月)の拙論を再録。(p.242-269) 
『住吉社と文学』(シリーズ”文学と神社”)  和泉書院    2008/01      京都女子大学短期大学部国語・国文専攻研究室編(論文執筆者・八木意知男以下六名 全166ページ)。 「『住吉物語』の祖型」を執筆・掲載。 現在残っている『住吉物語』は改作本であり、清少納言などが見ていた『住吉物語』とはかなり内容的に異なっているとされている。とはいえ、残存資料が『能宣集』の詞書などごくわずかであるため、原作の内容については不明な点が多い。本稿では、現存本のほぼ半分を長谷寺の霊験譚が占めているという、ある意味、異常とも思われる物語の構成を分析し、原作にはこれほどの長大な霊験譚は付されていなかったと考えた。その理由として、失踪して行方知れずになった姫君に、男主人公が巡り会うという物語最大のテーマが、長谷寺への祈願とその効験という点で不完全であり、完全に成就したとは言い難い展開であることを指摘した。かつ、その不完全な恋愛の成就、すなわち姫君を見つけた男君が、都へ連れ帰ることなく住吉の住ませ、自らは以後も都から遠路を通い続けるという展開が、『源氏物語』などで知られる恋愛・婚姻形態とは異なり、『伊勢物語』や『大和物語』などに見られる古態を存していることを指摘し、原作『住吉物語』の構想・展開について論じた。(p.31-51) 
『平安文学研究ハンドブック』  和泉書院    2004/03      『更級日記』と『夜半の寝覚』についての項の執筆担当。研究史とそれぞれの論文・著書の評価と位置づけ、今後の研究へのガイダンスなど。(p.145-146,184-185) 
『今井源衛著作集』第一巻  笠間書院    2003/04      著作集第一巻(平安文学一般)の解説執筆担当。所収論文の研究史上での意義・位置づけなどについての解題。(該著作集の編集委員)。(p.439-443) 
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論文
九州大学附属図書館蔵『たまも』解題と翻刻(下)  文献探究  学術雑誌  共著  53, 01-12  2015/03  坂本信道(天野ひろみ 辛島正雄 河内美香 宮﨑裕子 森誠子 梁丹)  0386-1910     
カタカナ表記『土佐日記』の登場と意義 ──貫之評価の視座から──  日本古典籍における【表記情報学】の基盤構築に関する研究Ⅳ  大学・研究所紀要  単著  4, 65-75  2015/03  坂本信道       
九州大学附属図書館蔵『たまも』解題と翻刻(上)  文献探究  学術雑誌  共著  52, 01-16  2014/03  坂本信道(天野ひろみ 辛島正雄 河内美香 宮﨑裕子 森誠子 梁丹)       
写本における「无」文字消長 ──藤原定家自筆本を中心に──  日本古典籍における【表記情報学】の基盤構築に関する研究Ⅱ  大学・研究所紀要  単著  2, 101-110  2014/02  坂本信道       
寡産の思想──源氏物語試論(今西祐一郎)  『源氏物語と紫式部 研究と軌跡』 角川学芸出版  学術雑誌  単著    2008/07        源氏物語一千年紀を記念して刊行された、近代の源氏物語研究史を俯瞰できる論文集。今西祐一郎の論文「寡産の思想」の、研究史での位置づけ・価値などについて担当、執筆した。(p.193-199) 
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研究発表
学会発表  古写本における字母「无」の使用と変遷  フィレンツェ大学文学部 サラ・コンパレッティ(イタリア) 日本古典籍における【表記情報学】国際研究集会  2012/09/24   
学会発表  紀貫之の創作手法──『古今和歌集』左注と『土佐日記』──   九州大学国語国文学会  2012/06/03   
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受賞学術賞
中古文学会賞(中古文学会創立40周年記念)  2006/10/15  国内 
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所属学会
和漢比較文学会 1990/04/01-現在  国内
中古文学会 1987/05/01-現在  国内
大会開催校事務局(非常任委員) 2014/05/31-2014/10/30
九州大学文学部国語国文学会 1982/10/01-現在  国内