論文
公開件数:34件
No. 発表論文の標題 掲載誌名 論文誌種別 単著・共著区分 巻号頁 出版日 著者名 ISSN DOI 概要
1 「-っぽい」の考察:「-っぽさ」と-ishnessの関係について
京都女子大学大学院文学研究科研究紀要 英語英米文学論輯
大学・研究所紀要
単著
第14号, 33-49.
2015/03



日本語の「~っぽさ」と英語の-ishnessの比較研究。日本語の「~っぽさ」の記述をめぐって4つの国語辞典(i.e. 『大辞泉』『明鏡国語辞典』『日本国語大辞典』『広辞苑 第6版』)を調査し、その実態を調べた。結果として、各辞書の内省が異なることと、松井(1983)が指摘するように内省に合わないものをどのように処理すべきかが編集の段階で問題になるということが分かった。本研究では「~っぽい」が助動詞か接尾辞かによって「~っぽさ」の容認性が異なることをつきとめ、辞書上に載せるべき「~っぽさ」の記述は「~っぽい」が語彙化した場合に「~っぽさ」が可能になることを(e.g. 色っぽさ vs. *忘れっぽさ)指摘し、高橋(2009)のNCC(名詞範疇条件)を援用すれば英語の-ishnessの派生語 (e.g. doggishness vs. *youngishness)と並行して容認性の違いを説明できることを主張した。
2 「~中」の意味と連濁の関係について
日本認知言語学会論文集 
学術雑誌
単著
第14巻, 396-408.
2014



「中」はプロトタイプの意味として「~の中(内)」withinの意味があり、そこから「中」(じゅう)へと意味拡張を生じさせ、日本語独自の「~全体」allの意味に発展させると捉えた。「中」(じゅう)は「山川」(やまがわ)のような連濁現象と同じ、一語化の過程を表すと仮定し、構造的に主要部が1つになると捉え、「山川」(やま(と)かわ)の並列的な(合成的)な意味を持つ構造と区別されることを提案した。平成25年度JSPS科研費 基盤研究(C)課題番号23520601課題研究「N-A形容詞を含む形容詞の形態論的研究」による研究成果。
3 分かる英文法から使える英文法へ―文構造(単文・重文・複文)―
ESSAYS & STUDIES
大学・研究所紀要
単著
第58号, 1-10.
2013/02
高橋勝忠


本論文では、文構造(単文・重文・複文)に焦点を当て、6つの学習英文法書を比較し、学校文法の問題点を指摘した。形式的な文法理解から正しく捉える文法能力の涵養として生成文法を応用した樹形図に基づく方法を提唱した。本論文の内容は大阪市立西高等学校の出張講義(平成25年7月22日)で実践した。
4 動詞連用形の名詞化とサ変動詞「する」の関係
京都女子大学大学院文学研究科研究紀要 英語英米文学論輯
大学・研究所紀要
単著
第10号, 15-33.
2011/03



従来、Martin(1975)による動名詞(Verbal Noun: VN)の範疇が漢語・和語・カタカナ語に「する」が付加できる(e.g. 研究する、買物する、プリントする)のは語基の名詞性と動詞性の存在によると言われているが、動詞連用形名詞にサ変動詞の「する」が付加しないのは(e.g. *読みする、*食べする)、影山(1993)によると、「読む」「食べる」の動詞によってVNするが阻止されるからであると分析されている。しかし、存在しない動詞を前提に阻止が行われるという記述や「彼は読みが早い」のような動詞連用形名詞は「読む」の動詞とは本質的に意味が異なり、阻止条件により「*読みする」が排除されると仮定するのは問題である。高橋(2009)におけるNCC(名詞範疇条件)を援用し、「*読みする」が動詞の「読む」・「する」が二重にNをC統御することによって、排除されることを指摘した。(pp. 15-33)
5 目的語の認知と行為連鎖の二方向性
京都女子大学大学院文学研究科研究紀要 英語英米文学論輯
大学・研究所紀要
単著
第9号, 51-68.
2010/03



Langacker(1990) のビリヤードボール・モデルに基づき、直接目的語と移動動詞の行為連鎖の方向性について、エネルギー伝達の二方向性の提案を行った。また、Pustejovsky(1995)のクオリア構造を援用し、移動動詞の意味を検討するには日本語の格助詞「を」「に」の意味に加えて、その目的語のクオリア(目的役割)を考慮する必要性について述べた。(pp. 51-68)
6 語彙のメカニズム
ESSAYS & STUDIES
学術雑誌
単著
第55号, 17-26.
2010/03



語の構成、語の情報、語の形成について最新の語彙概念構造の研究を踏まえて基礎から応用に至る語彙のメカニズムを紹介したもの。(pp. 17-26)
7 派生語形成における接辞制約の問題
京都女子大学英文学論叢 
大学・研究所紀要
単著
51
2007/12



英語の接辞の組み合わせに関する制約として、レベル順序づけ仮説以降のFabb(1988), Plag(2002)による選択制限(Selectional Restriction)の分析、Hay(2003)による複雑性に基づく順序づけ(Complexity-Based Ordering)の分析、Aronoff and Fuhrhop(2002)による単一語基制約(Monosuffix Constraint)の分析の問題点を指摘し、高橋(1992)とTakahashi(1992)で提案した名詞範疇条件(NCC)と形容詞範疇条件(ACC)により解決できることを主張した。(pp.1-34)
8 「的」論考
京都女子大学英文学論叢 
大学・研究所紀要
単著
49
2005/12



形容動詞に「的」が付加しない理由として、連体助詞の「な」が語レベルの「的」の前で形態的に見える状態になり、結果として語彙部門の中に統語情報を取り込む形態的緊密性が生じて形容動詞に「的」が付加しなくなるという形態的可視条件(Morphological Visibility Condition)を提案した。(pp. 1-22)
9 –th接尾辞と「-み」接尾辞の派生制約
京都女子大学英文学論叢 
大学・研究所紀要
単著
48
2004/12



-th接尾辞と「-み」接尾辞は、-ness接尾辞と「-さ」接尾辞と比べて生産性が低いと言われている。本論文では、-th接尾辞は「-さ」接尾辞よりさらに生産性が低いことを述べ、-th接尾辞は尺度を表す無標の形容詞にのみ付加するが、「-み」接尾辞は有標・無標の両形容詞に付加し、一般的には無標の形容詞が語彙化し、対象に対する3次元的な意味合いで派生語が生成されることを提案した。(pp. 15-33)
10 –isticの派生について
京都女子大学英文学論叢 
大学・研究所紀要
単著
45, 37-56
2001/12

0286-1674

-isticの派生を-ismの派生から導くAronoff(1976)の分析と-icの派生に音韻条件を課すStrauss(1983)の分析の問題点を指摘し、-isticの派生には4種類の派生過程があることを提案した。(pp. 37-56)
11 –orの派生について
京都女子大学英文学論叢 
大学・研究所紀要
単著
41
1997/12



-orは-erの異形でないことを歴史的、形態的、意味的観点から指摘し、-(at)tion切り取り後、-orを付加することにより-orの派生語が生成されることを提案した。(pp. 27-48)
12 –ly派生語の成立条件について
京都女子大学英文学論叢
大学・研究所紀要
単著
39
1995/12



副詞接尾辞である-ly派生語の26通りの内部構造パタンを調べ、-ly派生語の成立条件が名詞範疇条件と形容詞範疇条件の帰結として導かれることを証明した。(pp. 89-117)
13 Adjective Category Condition in Word Formation
Proceedings of the 5th Summer Conference 1991, Tokyo Linguistics Forum
学術雑誌
単著
5
1992/03



形容詞範疇は動詞、形容詞、副詞によって二重にC統御されないという派生語の一般条件の形容詞範疇条件(ACC)を提案し、順序づけ仮説がもたらすX-ably, X-lier, X-ishlyにおける過剰生成の問題を語彙化による構造変換と捉えることによりACCの妥当性を証明した。(pp. 181-194) (英文)
14 語形成における名詞範疇条件
京都女子大学英文学論叢 
大学・研究所紀要
単著
35
1992/01



名詞範疇は動詞、形容詞、名詞によって二重にC統御されないという派生語の一般条件の名詞範疇条件(NCC)を提案し、NCCの妥当性をゼロ派生や切り取り規則の現象を通じて証明した。(pp. 53-75
15 英語の阻止現象をめぐって
福岡大学人文論叢 
大学・研究所紀要
単著
21/ 3
1989/11



Aronoff(1976), Allen(1978), Kiparsky(1982, 1983)で提唱された英語の阻止現象について概観し、問題点を指摘しながら、阻止の定義の正しい方向性を探った。(pp. 1089-1109)
16 接辞のPP補助部の継承
英語青年(研究社) 
その他
単著
135/ 2
1989/05



John is a maker of cookiesの下線部のような語句が成立するための接辞とPP補助部(complement)の関係について考察した。(p. 60)
17 –en接辞の表層構造制約
福岡大学人文論叢 
大学・研究所紀要
単著
20/ 3
1988/12



-en接辞は形容詞か名詞の語幹に付加するが、音韻的制約として[r], [l], [m], [n], [ŋ] の共鳴音や母音で終わる語幹には付加しないと言われている。論文では、音韻的制約の問題を歴史的観点から指摘し、-en接辞の語幹の動詞的機能が現存するか失われるかにより、-en派生語の生起が決定されることを提案した。(pp. 697-708)
18 英文指導における「何故」の解明-その3 語形成
福岡大学総合研究所報 
大学・研究所紀要
単著
103
1988/02



Siegel(1974)で提唱された接辞の順序づけの仮説がもたらす過剰生成(e.g. *developmentless, *firmnessful)や括弧付けのパラドックス(e.g. ungrammaticality, governmental)の問題をθ基準の観点から探った。(pp. 33-37)
19 否定接辞に関する考察-un接辞のクラスについて-
福岡大学人文論叢 19巻3号
大学・研究所紀要
単著
19/ 3
1987/12



Siegel(1974), Allen(1978), Selkirk(1978)で提唱されたun接辞のクラスの問題を指摘し、いずれの方向性が妥当であるかを検証した。(pp. 469-487)
20 The Relation between Number Agreement and Auxiliary Reduction
Descriptive and Applied Linguistics
学術雑誌
単著
20
1987/02



助動詞縮約は統語的には後接語として、音韻的には前接語として機能することを具体的に提案し、助動詞縮約現象が統語論と音韻論のモジュールを形成することを示した。(pp. 179-190) (英文)
21 助動詞縮約の生起要因
英語青年(研究社) 
その他
単著
132/ 3
1986/06



助動詞縮約の生起要因を音韻・統語・意味・談話の観点から論じた。(P. 113)
22 助動詞縮約の統語分析とそれらの諸問題
甲南英文学
学術雑誌
単著
1
1986/03



King(1970), Lakoff(1970), Bresnan(1971), Wood(1979), Zagona(1982), Kaisse(1983)による助動詞縮約の助動詞分析を7通りの統語分析に当てはめて比較検討し、縮約の結果を表にまとめた。(pp. 40-56)
23 英文法指導における 「何故」の解明-その2 進行形と命令形
福岡大学総合研究所報 
大学・研究所紀要
単著
87
1986/01



進行形と命令形の成立には基本となる動詞の素性分析を行うだけでは文法性を捉えることはできない。論文では語用論的観点から話し手・聞き手のモダリティの世界を考慮することにより進行形と命令形の成立条件を探った。(pp. 43-49)
24 最近の助動詞縮約に 関する現状と批判- E.Kaisse(1983)の分析につ いて-
福岡大学人文論叢 
大学・研究所紀要
単著
17/ 3
1985/12



Kaisse(1983)の助動詞縮約の分析を紹介し、その問題点を指摘した。(pp. 577-589)
25 英文法指導における 「何故」の解明-その1 不 定詞目的語と動名詞目的 語
福岡大学総合研究所報 
大学・研究所紀要
単著
81
1985/03



To不定詞と動名詞の選択基準は前提文と含意文の主語の行為の相関関係によって捉えられることを示した。上記5の論文を発展させたもの。(pp. 49-54)
26 Why does Number Neutralization occur?
Descriptive and Applied Linguisitics Linguistics
学術雑誌
単著
18
1985/01



数の一致を中和させるWhere’s the lions?の文を考察し、音韻的・意味的・統語的観点から数の一致を生じさせない理由を探った。(pp. 283-294) (英文)
27 AUX(have, has)に関す るreduced formとcontracted formの統語的な違い
福岡大学人文論叢
大学・研究所紀要
単著
16/ 2
1984/11



助動詞(have, has)の弱化形と縮約形は統語的に異なる分布を示す。論文では両者が異なるレベルで処理されなければならない根拠について論じた。(pp. 731-740)
28 Comments on “Cliticization vs.Inflection: English n’t” by Zwicky and Pullum(1983)
福岡大学人文論叢 
大学・研究所紀要
単著
15/ 4
1984/03



Notの縮約形、n’tが屈折語か接語かの議論に関して、Zwicky and Pullum(1983)は屈折語であると位置づける。論文では屈折語と判断する基準の問題点を指摘した。(pp. 1475-1478) (英文)
29 Problems on GSGP
福岡大学人文論叢 15巻1号
学術雑誌
単著
15/ 1
1983/06



Iwakura(1982)で提唱されたGSGP(Generalized Strong Government Principle)の不備を指摘した。(pp. 131-143) (英文)
30 動詞のTo補文とIng補 文の共起関係: 時間の軸 による前提と含意の分析よ り
福岡大学人文論叢 
大学・研究所紀要
単著
14/ 3
1982/12



ある動詞がTo不定詞と動名詞のどちらを取るかの選択基準は、ある時間の軸を中心にして過去時における前提条件、すなわち主語の行為の有無によって決定されることを証明した。(pp. 907-921)
31 動詞句削除における V+ing φの非文法性につ いて
福岡大学人文論叢 
大学・研究所紀要
単著
13/ 4
1982/03



V+ing φの動詞句削除の非文法性を説明する本動詞分析・助動詞分析・素性分析の問題点を指摘し、助動詞分析を修正した形で、1つのフィルターを提案することにより動詞句削除現象を捉えた。(pp. 957-970)
32 英語における時制縮約 とNot縮約の一考察
福岡大学人文論叢 
大学・研究所紀要
単著
13/ 2
1981/09



英語における時制縮約とNot縮約の生起条件を統語的、音韻的情報としてどのように派生構造の中に組み入れるかを考察した。(pp. 329-337)
33 目的語削除とwh句移動
福岡大学人文論叢 
学術雑誌
単著
12/ 4
1981/03



NP1+前置詞+NP2の連鎖において、NP2をwh句移動する可能性について検討し、Lehrer(1970)で提唱された目的語削除動詞との関連性を調べた。(pp. 1441-1460)
34 AUXの分析とその問題 点
Perspective
学術雑誌
単著
6
1979/12



Chomskyの拡大標準理論による助動詞の統語分析を比較検討し、その問題点を指摘した。(pp. 47-65)