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 文学部
 史学科
 
教授
山田   雅彦
Yamada Masahiko 

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その他の所属・職名
文学研究科 史学専攻博士前期課程 指導教員
文学研究科 史学専攻博士後期課程 指導教員

取得学位
博士(文学)  九州大学  2001/07/26 

学生及び受験生へのメッセージ
歴史はあなたの見方一つで姿形が変わって見えてきます。昨日のことでも人それぞれで違った感じで記憶に残るのと同じです。強烈な問題意識や興味があるとぐっと過去の出来事は迫って見えてくるはずです。西洋中世の都市世界に研ぎ澄まされた感性で潜入しましょう!   

研究分野
西洋史 

キーワード
中世都市 自治 市場 フランドル 北フランス 通過税 

研究テーマ
中世北フランスにおける市場、制度、裁判、社会的合意  通過税、市場、週市と年市、社会的合意、裁判、公証、自治  2004- 
西洋中世・近世の紛争とコミュニケーション  紛争 紛争解決 コミュニケーションの歴史  2009-2014 
中世初期北フランスの定住空間と権力構造の変容 -カントヴィックを中心に-  フランク王国、ポルトゥス、エンポリア、ヴィク、カントヴィック、商業、造幣、流通税  2012-  中世初期,特にメロヴィング時代からカロリング時代を経て,ポストカロリング期の北フランスを対象に、特にフランク王国時代に反映を誇ったカントヴィック港を中心にそえて、その発展から衰退の局面を追うとともに、それによって地域の政治社会構造,そして定住空間のありかたにどのような変化が生じてくるのか、国際交易史、地域史、古銭学や考古学・地名学の成果を結集して、地域変容の歴史を再現する。
北海・バルト海とハンザ商業  ハンザ同盟 商業圏 市場圏  2013-2015 
西欧中世,特にフランス王国とその周辺における貨幣使用の実態に関する研究  貨幣、インゴット、硬貨、通貨、造幣権、封建制、金銀比価  2013-2020 

著書
北海・バルト海の商業世界  悠書館  217-256  2015/06  斯波照雄、玉木俊明、山田雅彦    中世bから近世にかけてバルト海を中心に勢力を拡大したハンザ同盟の織りなした商業世界を,多面的に描き出した書物であり、筆者はそのうち、「フランドルとハンザ、そしてフランスとハンザ-ブルッヘの浮沈をめぐる一つの物語-」と題する一章を担当した。ここではフランドルの一大商業都市ブルッヘにおえkるハンザ諸都市出身の商人の活動に関する歴史を概観したが、同時に彼らがブルッヘ以南のフランス西海岸に進出していくプロセスも描き出すことで、彼らとブルッヘの関係をより多角的に考察することができた。 
伝統ヨーロッパとその周辺の市場の歴史(シリーズ『市場と流通の社会史』第1巻)  清文堂出版  3-44, 296-310  2010/12  山田雅彦(編者)    ヨーロッパとその周辺の地域を対象とする市場史の総合的な概論であり、カロリング時代より19世紀のアメリカのニューヨーク市の市場までを通観する新たな企画の論集として編集者の責を負った。私自身も序章としてヨーロッパ市場史を、えぐる研究史的方法論をまとめ、第1章ではカロリング帝国の市場政策と当時の流通実態を整理する論を掲載した。総頁数310頁。 
西欧中世都市の食糧品市場に見る制度化と非制度化の相関―サン・トメールの事例研究―  京都女子大学(平成17~19年度科学研究費補助金研究成果報告書)  1-80  2008/05  山田雅彦    平成17年度~19年度の科学研究費補助金の研究成果報告書。北仏の中世都市サン・トメールに残存する13世紀の「都市条例登記帳registre aux bans」を素材として、13世紀において同市の都市当局が魚市場とワイン・ステープル市場の運営をめぐってどのような対応を取り始めていたのかを比較史的に問題とした。双方の市場では性格は異なり若干の相違点も確認されるが、むしろ共通点として中世都市市場の制度が、都市当局によるバランスある統治システムの一環として形成されつつも、商人の論理もまた決して損なわれていないことを展望した。総頁数は80頁。 
P.ポンパイチット&C.ベーカー共著『タイ国―近現代の経済と政治―』  刀水書房  135-160  2006/11  山田雅彦他訳    タイのチェラローンコーン大学のパースク・ポンペイチット教授とその協力者ベーカー氏の共著によるタイ近現代に関する最新の社会経済・政治動勢史研究の翻訳。本書はタイの近代化の過程を総合的に新しい視点でまとめた名著(英書)であり、翻訳は市場史研究会のメンバーを中心とする「日タイセミナー」のグループで行った。私はこのうち19世紀後半の都市と商業に関係する箇所である第3章「貿易商・徴税請負人・国王」の箇所を担当した。pp.135-160. 
大学で学ぶ西洋史-古代・中世編-  ミネルヴァ書房  231-243  2006/08  山田雅彦他多数    教養教育から専門課程の初期段階の学生向けに新たに編集された西洋古代中世史の新しい教科書であり、第2部第4章「ヨーロッパ中世社会の発展」のなかの第3節「都市・商業・市」を担当した。総頁数は359頁。 
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論文
なぜバポームの通過税を支払わねばならないのか-13・14世紀北フランスの都市と王権の係争-  コミュニケーションから読む中近世ヨーロッパ史-紛争と秩序のタペストリー-(ミネルヴァ書房)  その他  単著  344-367  2015/10  山田雅彦      なぜバポームの通過税を支払わねばならないのか,と題して13・14世紀の北フランスのバポームで徴収された通過税をめぐる都市,特にアミアン市とフランス王権の間の一連の係争過程を追い、両者の亜大で生じたディスコミュニケーショナルな関係とその要因を明らかにするとともに、そのような噛み合わない議論を経るなかで、紛争の常態化、さらには常態化した紛争が取り持ついくつかの共通世界の形成に関して推論を述べた。 
カントヴィック研究の過去と現在(上)-ドーントによる問題の整理と継承-  京都女子大学史学会、史窓  大学・研究所紀要  単著  72, 39-61  2015/02  山田雅彦      カントヴィックというメロヴィング時代からカロリング時代前半にかけてフランス北部のカンシュ川河口域で成立・発展した謎の交易地をめぐる研究の動向を整理した研究ノートであり、上篇として19世紀前半のカントヴィック比定問題の発生から,20世紀60年代におけるベルギー・ヘント大学のドーント教授による問題整理的な論稿、ならびにその後70年代のリール大学の研究グループによる発展的研究までを編年的にまとめたもの。 
翻訳:トマ・ブルネール著「中世北西ヨーロッパにおける都市当局の公証制度」  臼井佐知子他編『契約と紛争の比較史料学-中近世における社会秩序と文書-』吉川弘文館刊  その他  単著  317-331  2014/12  山田雅彦      国文学資料館のスタッフを中心に企画された、日仏間における中世の社会秩序と文書の関係に関するシンポジウムでの、トマ・ブルネール史のヨーロッパ中世都市の公証制度に関する仏語報告論文を日本語に翻訳したもの。特に北フランスの都市の参審人制度によるキログラフの作成による公証の問題にスポットを当てたもので、翻訳者自身がこれまで取り組んできたテーマと重なるところも多々あった。 
書評:佐藤公美著『中世イタリアの地域と国家-紛争と平和の政治社会史-』  九州西洋史学会、西洋史学論集  学術雑誌  単著  51, 37-40  2014/03  山田雅彦      佐藤公美氏が2012年に刊行した研究書(学位論文のベースに加筆修正の上で執筆)の批判的紹介。同書は、イタリア中世後期、ミラノ周辺地域のヴィスコンティ国家を我が国で初めて一次資料を用いて体系的に検討したものであり、そのインフラポリティクス分析という政治社会史的手法を紹介しながら、その全体的に高く評価を行った。ただし、国家論という点で今後の課題についても一言することで、この分野での研究の進展を期待した。 
カントヴィック研究の過去と現在-地方誌と国際交易史の混在から総合的地域史研究へ-  日仏歴史学会会報  学術雑誌  単著  28, 51-53  2013/06  山田雅彦      前年度末の日仏歴史学会報告の概要を記したもの。カントヴィックというメロヴィング時代からカロリング時代前半にかけてフランス北部のカンシュ川河口域で成立・発展した謎の交易地をめぐる研究の動向を整理したもの。 
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研究発表
学会発表  10世紀-11世紀フランス王国北部における貨幣発給 ―カントヴィック貨とコルビー貨の事例を中心に-  第26回関西比較都市史研究会  2016/10/29  近年の北フランス地域の中世の古銭史と貨幣史に関する諸研究を整理しながら、特に9世紀半ばのピトル勅令指令を1つの信用保証として、その後重量が大きく変動するにもかかわらず、一定のカロリング後期の伝統が少なくとも12世紀まで基本的に継承され、複数の造幣所の間での連携や競合の関係を持ちつつ、「国王貨」を代行する貨幣として所謂「封建貨」が製造されていたとの見通しを示すことができた。 
学会発表  中世フランス王国の貨幣史研究より ―フランス王国北部を中心に―  科学研究費補助金研究(基盤研究A)「前近代ユーラシア西部における貨幣と流通のシステムの構造と展開」(研究代表者・鶴島博和)」、第2回研究会、於京都女子大学  2016/09/18  研究会の最初に取りかかるべき作業として、加来分担地域・時代の先行研究の整理があり、本報告はその一部をなすものである。報告者は、フランス中世の最近の主な貨幣史に関する研究動向を過去20年間にわたって調査し、1)史料集成と古銭情報集成等の着実な積み重ね、1960~80年代における古典的集成の2000年以降における再刊と新しい古銭分析方法の進展、2)中世中期の多様な貨幣発行状況に関する個別研究の状況、3)中世後期にかけての通貨体系の複雑化について、特に13世紀後半のグロ・トゥールノワ貨の登場以降に関してのBompaireを中心とする研究などをまとめて紹介しコメントした。   中世初期の造幣活動・造幣地に関する絶えない諸研究 
学会発表  中世北フランスにおける都市自治体の非訟裁治権の生成-アミアンを中心に-  比較紛争解決類型史研究会  2015/08/29  アミアン市文書館に所蔵される15世紀中期以降のアミアン市の費小差知見記録がどのような過程で作成されるようになったのかを、限られた資料を基に再現したもの。 
シンポジウム  レッセフェール的市場経済社会の歴史的再検討 - ヨーロッパ中世史の最近の研究から  九州西洋史学会2014年度秋季大会、於熊本大学  2014/11/29  シンポジウム「レッセフェール的市場経済社会の歴史的再検討」の一環として、3人の研究者による近世から近代初期にかけての報告のコメント報告の位置づけで、中世ヨーロッパ史での市場に関する捉え方とそこから近世・近代までの連続的理解に関して、最近の主要な研究成果を紹介した。特に、モラル・エコノミーの考え方と中世市場に於けるモラルをめぐる問題の関連性、それと同時に近代以前の社会が十分に市場経済が機能する社会であった事の再確認を主要な論点としてコメントを行った。 
学会発表  フランドルとハンザ、フランスとハンザ ― ブルッヘの浮沈をめぐるハンザ商業の動静 ―  日本ハンザ史研究会2014年度6月例会、於中央大学  2014/06/28  ハンザ史研究会で刊行予定のハンザ商業史の論集の執筆にあたり、担当するハンザとフランドル、フランスとの関係に関する箇所の内容について、その骨子を研究会の場で公に紹介し、その内容の精査を行った。 
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担当授業科目
大学  西洋史演習ⅠA 
大学  西洋史演習ⅡA 
大学  西洋史特殊講義5 
大学  史学基礎演習A 
大学  西洋史入門演習A 
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