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 家政学部
 生活造形学科
 
教授
坂田   佳子
SAKATA Keiko

Tel.075-531-7175

その他の所属・職名
家政学研究科 生活造形学専攻博士前期課程 授業担当教員

取得学位
博士(学術)  信州大学  1999/03 

学生及び受験生へのメッセージ
主に、天然染料の染色メカニズムについて研究をしています。日本において、その色調は伝統文化の中で育まれ諸外国には見られない独自のものがあります。それらの色を限られた天然物から生み出してきた日本人の感性や染色技術の素晴らしさを実験を通して改めて感動しています。   

研究分野
染色加工・整理学 

キーワード
天然色素(ヘナ、ヘマトキシリン、ヘマテイン、カルミン酸、クルクミンほか)
合成色素(酸化染料、分散染料ほか)
繊維素材(絹、羊毛、綿 皮革ほか)
染着メカニズム、クベルカ・ムンク式、酸化作用、含有微量金属、染色堅牢度 

研究テーマ
ヘマトキシリン染色絹布の表面色に及ぼす空気酸化の影響  ヘマテイン、ヘマトキシリン、染色絹布、K/S値、空気酸化  2008-2009 
羊毛繊維のヘマテイン染色におよぼす細胞膜複合体の影響  羊毛、ヘマテイン、細胞膜複合体、染着メカニズム、羊毛構成金属  2008-2010 
カルミン染色におよぼす羊毛繊維の含有微量金属の影響  コチニール、カルミン酸、、金属成分、測色、K/Sーλ曲線  2011-2012 
カルミン酸染色におよぼす前処理剤の影響  カルミン酸、キトサン処理、綿、羊毛、K/Sーλ曲線  2011-2012 
延喜式にみる「黄櫨染」の色調 -山櫨と蘇芳による染色の一考察-  黄櫨染、櫨、蘇芳、重ね染色、アルミ、椿灰  2011-2013 
クロム皮革に対する直接染料クルクミンSの染着性  クロム皮革、クルクミンS、染着挙動、K/S値、堅牢度  2012-2013 
羊毛繊維に対するヘマテインの染着機構  ヘマテイン染色、羊毛、金属錯体、金属同定、K/S-λ曲線  2012-2014 
山櫨の絹および綿に対する染色性  山櫨、抽出条件、K/S-λ曲線、金属媒染、椿灰、堅牢度  2013-2014 
植物染料「Henna]の羊毛に対する染色性  植物染料ヘナ、羊毛染色、溶解度、ナフトキノン、K/S-λ曲線  2013-2014 
ウコンの色素クルクミンの染着性 ー水/エタノール系染色についてー  クルクミン、水ーエタノール、混合溶媒染色、K/S値  2013-2015 
天然染料の染色におよぼす綿布表面修飾の影響ーロート油処理の染着性と色調についてー  natural dye, dyeability, surface treatment, surface color, cotton fabrics,turkey Red  2015-2016  従来、綿布は天然染料の染着性は低い。18-19Cにかけてインドやトルコでは綿布を茜色素で深紅に染めるロート油処理方法が使用された。現在では合成染料の使用により衰退したが、当時のトルコ赤の色目はどのようなものか。またその条件や他の天然染料へのロート油利用について検討を行った。

共同・受託研究希望テーマ
天然色素の染着性とメカニズム    産学連携等、民間を含む他機関等との共同研究を希望  技術相談,受託研究,共同研究   
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論文
ヘナ染色羊毛布の洗浄による退色挙動ー表面色に及ぼす界面活性剤・熱・紫外線の影響ー  公益財団法人「覚誉会」繊維染色研究所論文集「葆光」  大学・研究所紀要  単著  27, 27-37  2016/06        昨年、古来より髪や爪の染色に使用されてきたヘナの羊毛に対する染色性について検討を行った。本研究では、ヘナ染色羊毛布をヘアカラーのモデルとみなし、アミノ酸系と高級アルコール系シャンプーおよびそれら成分中の界面活性剤による洗浄における退色挙動について、染色布の表面反射率から得たK/Sーλ曲線を元に検討した。また、退色の要因と考えられている熱と紫外線の影響についても調べた。 
植物染料「Henna」の羊毛に対する染色性  公益財団法人「覚誉会」繊維染色研究所論文集『葆光』  学術雑誌  単著  Vol.26  2015/03  坂田 佳子  0918-0834    植物染料「Henna」は古代から手や爪、髪等を染める染料として用いられ、現在においても安全性の高いヘアダイとして使用がある。色素は黄橙色のローソンでタンパク質繊維によく染まりつくが、その染着条件や挙動の詳細は多くが科学的に解明されていない。本研究では、ヘナ微粉末と試薬ナフトキノンを比較に用いて、羊毛を染色し分光測色により求めたK/S値を通して検討を行った。 
天然染料「ウコン」の色素クルクミンの染着性~水-エタノール混合溶媒について~  京都女子大学宗教・文化研究所『研究紀要』  大学・研究所紀要  単著  28, 79-89  2015/03  坂田 佳子      「ウコン」の色素クルクミンは難溶性のため、親水性繊維の絹や綿への染着を考えると水とアルコールを用いる混合溶媒染色が適している。本研究では水とエタノールの混合率を変えて染色を行い、最適な染着が得られる混合条件を見出した。そして、その染着要因について水とエタノールと色素、そして繊維間の疎水結合と水和の安定バランスであることを結合モデルで提案した。 
羊毛に対するヘマテインの染着機構  日本繊維製品消費科学会  学術雑誌  共著  55/ 10, 766-771  2014/10  坂田 佳子、今城 美波、上甲 恭平      羊毛繊維内のヘマテインの染着状態を調べるため、ヘマテインと錯体を形成する金属種の同定についてICP分析と染色布のK/S-λ曲線の分析から検討した。羊毛とギ酸処理羊毛および絹繊維のICP分析では鉄、銅、亜鉛の3種の金属イオンの含有量を決定し、羊毛中の亜鉛が絹よりも顕著に含まれ、ギ酸処理によりその量が大きく減少することが示された。その結果を3種の金属媒染絹布のK/S-λ曲線と対応させて検討し、羊毛繊維内部の液性pH4と7におけるヘマテインと亜鉛イオンの結合モデルを提案した。 
天然染料「山櫨」の絹および綿に対する染色性  公益財団法人「覚誉会」繊維染色研究所論文集『葆光』  学術雑誌  単著  25, 49-59  2014/03  坂田 佳子      山櫨は、古くは黄色染料として使用されたが近年では殆ど使用されなくなった。この色素フスチンの染色性を科学的に調べるため、抽出や染色条件を各種設定し絹と綿の染色布の測色から検討を行った。抽出溶媒を変えた場合は、色素量に差は認められたが、染色布の色目には殆ど影響はなかったため水またはアルカリ性水で抽出した。染色時の条件では絹、綿ともに温度は低い方が染着性が高くなり、浴pHでは絹の水抽出は酸性側で綿は水抽出では絹とほぼ差がないが、アルカリ抽出においてアルカリ側での染着増加が認められ、絹よりも赤味帯びた色目を呈したことから、絹は水が綿はアルカリ抽出が向くことがわかった。また、金属との結合を先媒染と後媒染で調べた結果、山櫨は金属とキレートを形成し色目が変化することが認められ、それは絹では先媒染で、綿では後媒染にその効果が確認できた。 
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研究発表
学会発表  植物染料の染色に及ぼす綿布表面処理の影響ーアリザリンによるトルコ赤染法についてー  日本繊維製品消費科学会2016年次大会  2016/06  18-19Cのインド、トルコ地方において茜を用いて綿布を深紅のトルコ赤に染めるという綿布のロート油処理に注目した。従来の文献を参考に各種処理条件で染色を行い本来のトルコ赤の色目の分析と、茜以外の天然染料へのロート油処理効果についても検討を行った。その結果、この染色方法におけるカルシウム添加について、前処理時よりも染浴添加の方が効果があることが、また染色時のpHは中性が適しており、それはアルミ先媒染の絹よりも高い表面濃度が得られた。 
学会発表  ヘナ染色羊毛布の洗浄による退色挙動ー表面色に及ぼす界面活性剤・熱・紫外線の影響ー  日本繊維製品消費科学学会2016年次大会  2016/06  古来より髪や爪の染色に使用された植物染料ヘナの羊毛染色布をヘアカラーのモデルとみなし、現在シャンプーの主流となっているアミノ酸系と高級アルコール系のシャンプーおよび主成分の界面活性剤を用いて洗浄による退色挙動について、洗浄以外の要因である熱と紫外線の影響も含めて検討を行った。その結果、当然界面活性剤の種類による影響はあるものの、液性による影響が大きいことが明らかになった。 
学会発表  植物染料「Henna」の羊毛に対する染色性  繊維製品消費科学会2015年次大会  2015/06  植物染料「Henna」は古代から手や爪、髪等を染める染料として用いられ、現在においても安全性の高いヘアダイとして使用がある。色素は黄橙色のローソンでタンパク質繊維によく染まりつくが、その染着条件や挙動の詳細は多くが科学的に解明されていない。本研究では、ヘナ微粉末と試薬ナフトキノンを比較に用いて、羊毛を染色し分光測色により求めたK/S値を通して検討を行った。 
学会発表  天然染料「山櫨」の絹および綿に対する染色性  日本繊維製品消費科学会2014年次大会  2014/06   
学会発表  延喜式にみる「黄櫨染」の色調 ー山櫨と蘇芳による染色の一考察ー  日本繊維製品消費科学会2013年次大会  2013/06  古来の「黄櫨染」の色調と染色条件を明らかにするため、色材には山櫨と蘇芳を、媒染剤に椿灰とアルミを用いて染色を行った。その結果、色調は櫨の浴pHと蘇芳濃度により影響をうけるが、椿灰媒染でより赤紫に変化し、それは椿灰の高いpHの寄与と同時に成分中のアルミ以外の金属によることが示された。 
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その他研究業績
H28年染色講習会  2016/11/26-現在  その他  単独   
H27年染色講習会  2015/11-現在  その他  単独  指月林で栽培された藍、茜、刈安を用いて色素を抽出し絹、綿布を用いて単独、または重ね染の染色を指導した。 
H26年染色講習会  2014/11-現在  その他  単独  指月林で栽培された藍、刈安、茜、橡を用いて色素の抽出を行い、綿と絹の染色を指導した、 
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担当授業科目
大学  工芸染色実習 
大学  生活造形基礎演習Ⅰ 
大学  生活造形学卒業研究演習 
大学  アパレル管理学 
大学院  アパレル造形学特論ⅤA 
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社会活動
公益財団法人「覚誉会」キャンピング指月林「H27年度染色講習会」  2015/11/14-現在  指月林で栽培した藍、刈安、茜、橡を用いて綿および絹布の重ね染色を指導した。 
公益財団法人「覚誉会」キャンピング指月林「H26年度染色講習会」  2014/11-現在  青少年を対象に行う「染色講習会」において、指月林で栽培・採取した藍、刈安、茜、橡を用いた染色指導を行った。 
日本繊維製品消費科学会 諮問委員  2013-現在   
公益財団法人「覚誉会」繊維染色研究会 特任研究員  2009-現在   
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