研究発表
公開件数:3件
No. 学内分類 発表テーマ 発表会議名 発表日 概要
1 学会発表
中世真宗談義本の教学史的検討
真宗連合学会第64回大会
2017/06/10
中世真宗談義本には、親鸞の教義からの逸脱が多く見られ、従来はそうした否定的側面が注目されてきた。しかしこれらの談義本も、真宗教学史を考察する史料になり得るといういう視点で検討を試みた。本発表においては親鸞仮託の談義本を検討対象とし、その教学的傾向を考察した。これらの談義本には法然の影響が強い。法然の言行録に共通する表現が見られ、あるいは三心具足の念仏を述べ、現生正定聚を強調しない点などが窺われた。さらにこうした傾向が初期真宗門徒の法然崇敬と軌を一にすることを指摘した。
2 学会発表
親鸞の浄土三部経千部読誦について ―信心に問われる社会的実践―
日本佛教学会2015年度学術大会(第85回大会)
2015/09/09
『恵信尼消息』に示されている親鸞による浄土三部経千部読誦の試みとその中止について再検討した。親鸞の浄土三部経千部読誦は、災害の犠牲者に対する追善の試みであると考えられる。このことは、このできごとを覚信尼(親鸞と恵信尼の末娘)に伝えた恵信尼の意図を考察することを通して明らかにできる。さらに親鸞においては、既にある何らかの社会活動が他力の信心に問われ、単なる社会活動が浄土真宗の社会的実践へと転換されていく構造こそ重要である。
3 学会発表
初期真宗門徒の教導者観―真宗美術を手がかりに
真宗連合学会第61回大会
2014/06/13
拙論「初期真宗門徒の教導者観―真宗美術を手がかりに」(『真宗研究』59号、2015年)を参照。