論文
公開件数:18件
No. 発表論文の標題 掲載誌名 論文誌種別 単著・共著区分 巻号頁 出版日 著者名 ISSN DOI 概要
1 個人心理療法と子ども・子育て支援
臨床心理学(金剛出版)
学術雑誌
単著
16/ 1, 122
2016/01
瀬々倉 玉奈
978-4-7724-1470-8

リレー連載のテーマをもとに,個人心理療法を「主題」,子ども・子育て支援を「変奏」になぞらえ,筆者の20年あまりの実践研究についてふり返り,多(他)職種との協働,個人心理療法の応用などについて述べた。さらに,将来への展望についても言及した。
2 子育ち・子育て支援としての大学講義―赤ちゃんとの関わり体験調査―
大阪樟蔭女子大学 研究紀要
大学・研究所紀要
単著
5, 117-125
2015/01
瀬々倉玉奈


 原田(2006)は,大阪レポート(1980)と兵庫レポート(2003)の結果をもとに,現代の母親の子育てに関する困難感は,深刻化する少子化の影響もあり,母親自身が少女から成人へと成長する過程において,育児経験や子どもとの接触経験が不足していることにあるとしている。  筆者は,原田の調査結果の一部を追試することを目的として,女子大学生を対象に育児経験と子どもとの接触経験について調査した。その結果,そのいずれもが,原田が2003年に実施した兵庫レポートの結果よりもさらに減少していることが理解できた。  昨今の子育ての難しさを改善するためには,子育て中の養育者とその子どもらへのサポートを充実化することはもちろんのこと,老若男女を問わず異なった立場の者それぞれが,当事者として子育てについて考える必要がある。従って,子育ち・子育て支援の一貫という展望をもった大学における講義には意義がある。
3 母子保健における臨床心理学的アプローチの応用
神戸大学大学院 人間発達環境学研究科 博士学位論文
その他
単著
287
2014/09
瀬々倉玉奈


 母子保健領域にける筆者の約20年間の援助実践研究を検討・考察し,心理職が他職種と協働して行う援助にあたって必要な概念を提示した。
4 子育て教室における養育者間スクイグルと託児-親子分離の逆説的効果-
FOUR WINDS 乳幼児精神保健学会誌
学術雑誌
単著
6, 36-47
2013/10
瀬々倉玉奈


 子育て支援講座における託児(親子分離)は、養育者の子どもとの安定した関わりをサポートするという観点から、一定の効果が認められているにもかかわらず、必須とはなっていないのが現状である。  瀬々倉(2012)は、Winnicott(1971)が子どものプレイセラピイにおいて使用したスクイグル・ゲームの変法(「らくがきゲーム」または、MSSM+LTS in PSS)を考案し、乳幼児との前言語/非言語的コミュニケーションを疑似体験化するものとして、2000年から養育者間のコミュニケーション・ワークに導入している。本稿では、子育て教室における親子分離という一見矛盾した構造について、ある保健センターでの「らくがきゲーム」を含んだコミュニケーション・ワークの実施過程をもとに検討した。このコミュニケーション・ワークにおいて、養育者間で十分な相互作用が展開され、間主観的体験を養育者が十分理解、意識化するためには、親子分離(託児)という構造が必要であることが確認された。
5 乳幼児期の子育て教室におけるスクイグル法応用の試み-親子の前言語・非言語的コミュニケーションの疑似体験-
国際幼児教育研究
学術雑誌
単著
20
2012/12
瀬々倉玉奈


 本稿では、スクイグル法の変法(variant)として代表的な、山中(1984)が開発したMSSM法(Mutual Scribble Story Making 交互グルグル描き物語統合法)と、中井(1985)が発案した限界吟味法を加味したスクイッグル法を参考にした瀬々倉の紙芝居方式によるスクイグル変法(Mutual Scribble Story Making + Limit Testing Squiggle in the Style of Picture Story Show、以下「MSSM+LTS in PSS」と略す)」を採用した。  本論文は、養育者にとってMSSM+LTS in PSSの経験が子どもへの直感的養育力を活性化し、乳幼児との前言語的コミュニケーションの疑似体験となりうるのかどうかの可能性を検討した結果である。
6 母子保健領域における心理職の役割に関する事例研究 -鳥取県X市保健センターでのインタビュー調査-
神戸大学大学院人間発達環境学研究科 研究紀要
大学・研究所紀要
単著
5/ 1, 53-66
2011/09
瀬々倉玉奈


母子保健にかかわる公的サービスを担う保健センターは、心理的な子育ち・子育て支援の現場として多くの可能性を有している。しかし、筆者が2001年度に行った全国調査(瀬々倉.2010)では、心理職が何らかのかたちで関わっている保健センターは半数にも満たず、その役割モデルや援助モデルも確立されていないという課題が明らかとされた。  そこで、このような課題状況をより具体的なレベルでとらえ、全国調査で得られた結果の妥当性を確認するため、積極的に心理職を活用していると考えられる米子市保健センターにおいて、保健師と心理職とを対象に、心理職の役割に関するインタビュー調査を行なった。
7 思春期・青年期を生きる女性の心理
大阪樟蔭女子大学大学院臨床心理学専攻・附属 カウンセリングセンターー研究紀要
大学・研究所紀要
単著
4, 9-17
2010/03
瀬々倉玉奈


 第8回心の相談コロキアム「若い女性のココロとカラダを理解しよう!!」のシンポジストとして「臨床心理士の立場から」述べた内容を論文として再構成したものである。思春期・青年期の心性を概観したうえで、特にこの時期の女性の問題としてあげられる摂食障害や恋愛、家族関係について、「自分探し」という観点から、絵本や描画法(スクイッグル・ゲーム)なども用いて論じた。
8 母子保健領域における心理職の役割に関する全国調査
大阪樟蔭女子大学 人間科学研究紀要
大学・研究所紀要
単著
9, 247-260
2010/01
瀬々倉玉奈


 厚生労働省が提示した「健やか親子21」の開始年度(2001年度)に実施した全国調査の総まとめである。ここからは、心理職が事業に関わっている保健センターは限られており、心理職の役割モデルや援助モデルが確立されておらず、特に臨床心理学を学んだ若手の心理職が専門性の活用について困っていることが明らかとなった。  一方、母子保健事業実施の中心的役割を担う保健師は、心理職と共に仕事をする過程で、心理職の重要性や意義を徐々に理解していくことも明らかにされた。
9 子育て支援の諸相(4)子育て支援・子育ち支援に関わる専門領域の協働をめぐる論考
大阪樟蔭女子大学 人間科学研究紀要
大学・研究所紀要
共著
5, 187-201
2007/01
中井歩・小土井直美・徳永正直・瀬々倉玉奈


 共同研究者とともに、保育者や子ども福祉関係の行政官へのインタビューを行い、それらをもとに議論を重ねた。政治学,児童精神医学,教育学,心理学の諸分野からなる共著者によって各々の専門的観点から考察を行った。
10 子育て支援の諸相(2)「子育ち・子育て支援」と理想の家族・親イメージ
大阪樟蔭女子大学 人間科学研究紀要
大学・研究所紀要
単著
4, 19-26
2006/01
瀬々倉玉奈


 保健所・保健センターにおける援助実践経験をもとに、乳幼児の子育て期を中心とした現代の家族に必要な援助について考察した。 親に対する「子育て支援」と子どもに対する「子育ち支援」とは,必ずしも一致しないこと,しかしながら,家族援助を考える際には,「子育ち・子育て支援」という、時には相矛盾する親子双方への支援が必要であることを改めて提言した。
11 「子育て不安に関わる三者の「現実」-保健センターにおける「子育ち・子育て支援」現場から-
現代のエスプリ特集「現実に立ち向かう心理学」
学術雑誌
単著
449, 89-99
2004/11
瀬々倉玉奈


 市町村の保健センターで行う母子保健事業では、オーソドックスなカウンセリングは成立しないという現実のもとで、早急に対応を迫られている親子に出会う。そこでは、カウンセリング知の応用が必要となる。  また、保健センターで出会う乳幼児期の親子は、従来のカウンセリングが対象としてきた心的世界のみを扱うだけでなく、現実世界をも援助する必要に迫られている。  保健センターでの援助実践を通して、子ども、親、援助者各々が抱える現実に、どう、対峙するのかを考察した。
12 Support for children and parents at Maternal and Child Health Service
Educare
大学・研究所紀要
単著
24, 1-11
2004/03
TAMANA SESEKURA


 一昔前とは違う形で子育てが難しい状況にあると言われる現代の日本では、行政・民間を問わず「子育て支援」の必要性が訴えられている。市町村の保健センターにおいて実施されている母子保健事業の中にも、子育て不安が認められているが、未だ心理職の役割については確立されたものがない。  そこで、模索段階ではあるものの、筆者の市町村における保健センターでの実践研究を紹介した。
13 地域における子育ち・子育て支援と心理療法
大阪樟蔭女子大学 カウンセリングセンター 報告書
大学・研究所紀要
単著
創刊, 42-46
2002/10
瀬々倉玉奈


 子育ち・子育て支援は幅広い分野が関わる必要のある領域であることを述べた上で、ある保健センターで行っている他職種との連携の実際について触れ、さらに心理療法として行う子育ち・子育て支援、乳幼児-親心理療法について言及した。
14 援助側をアセスメントするということ 試案(1) -連携スタッフとの対話から生まれる援助の可能性と限界-
京都国際社会福祉センター紀要 『発達・療育研究』
大学・研究所紀要
単著
16, 27-41
2000/10
瀬々倉玉奈


 市町村保健センターにおいて,乳幼児期の親子の援助を行っている筆者と連携スタッフとの各々の職制に関する対話記録をもとに、「援助側のアセスメント」(瀬々倉.2000)によって、援助にどのような可能性と限界が見いだされるかを検討した。
15 大学における心理相談室運営の実態調査 -奈良女子大学心理教育相談室の充実化に向けて-
奈良女子大学 研究年報
大学・研究所紀要
単著
42, 153-168
1999/03
瀬々倉玉奈


 専門家養成の責を担う大学内の心理相談室の運営及び大学生の精神保健に関わる学生相談室の運営に関する調査結果をもとに、小此木(1981)が提唱する治療構造論を援用した「治療構造を抱える枠組み」という観点を提示した。
16 臨床心理学的観点に立った援助法に関する一考察 -心理療法の特殊性とそれにともなう危うさを中心に-
奈良女子大学 研究年報
大学・研究所紀要
単著
40, 143-156
1996/12
瀬々倉玉奈


 心理療法において生起する転移現象が、クライエントにとって破壊的なものとならず、有効に機能するためには、心理療法場面を守るための治療的枠組みが不可欠であると主張した。  さらに、心理療法にこだわらない多様な心理的援助のあり方を模索する必要を訴えた。
17 ある遊戯療法過程における治療的退行についての一考察 -転移・逆転移の観点から-
奈良女子大学 研究年報
大学・研究所紀要
単著
36, 67-83
1993/03
瀬々倉玉奈


 独特な体験世界をもつと思われる女児との遊戯療法過程において、対応に苦慮した筆者の体験をもとに、クライエント-セラピスト間に生じる転移関係について考察した。
18 ある遊戯治療事例に関する治療関係論的検討-退行の取扱いにおける治療者の態度的要因に注目して-
奈良女子大学大学院文学研究科 修士学位論文
その他
単著
72
1990
西田(瀬々倉)玉奈


 筆者のファーストケースである遊戯療法事例をもとに、心理療法の展開において重要な意味をもつとされる、クライエントの退行現象とセラピストの対応との関係について考察した。