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 発達教育学部
 教育学科 教育学専攻
 
准教授
坂井   武司
SAKAI Takeshi

その他の所属・職名
発達教育学研究科 教育学専攻博士前期課程 授業担当教員

取得学位
修士(学校教育学)  兵庫教育大学  2008/03/21 
博士(情報学)  甲南大学  2015/05/21 

学生及び受験生へのメッセージ
算数・数学の授業では,数学的な考え方を用いることにより既習内容や経験を活用し,子どもが算数・数学を創ることが大切です。子どもの認識を考慮し,いかに教材の本質に迫るかを考えることが算数・数学教育の面白さであり、算数・数学の奥深さを感じられることでしょう。算数・数学について語り合い,算数・数学を好きになって欲しいと思います。   

研究分野
教科教育学 

キーワード
算数・数学教育 

著書
新しい算数研究4月号  東洋館出版社  32-33  2015/04      海外の算数教育情報として,TIMSS2011の上位国であるシンガポールの算数教育では,数学的な問題解決に関連する5つの構成要素の1つに問題解決ストラテジーが位置付けられ,算数教科書にも「Problem-Solving Strategies」の内容が設定されていることを紹介した。また,「問題解決による指導」を中心としつつ,児童の自力解決力を高めるために,「問題解決のための指導」を位置付けることの重要性について解説した。 
数研チャート. Info1 No.7  数研出版  1-4  2015/01      小学校算数における「円の面積」の指導と中学校数学における「角錐・円錐の体積」の指導は,極限の考えが内在する学習内容である。「学びの連続性を意識した教材開発」として,正多角形により円を挟み込む求積方法,正四角柱階段や円柱階段により角錐や円錐を挟み込む求積方法を一貫して用いることにより,一定の値に収束するという極限の考えの素地を育む事例を紹介した。 
授業に役立つ算数教科書の数学的背景  東洋館出版社  48-53  2013/09  齋藤昇, 坂井武司 他15名    教科専門「算数」のテキストとして有効に活用できるように,算数科の「量と測定」領域の指導内容の基礎となる「量の意味」,「量の性質」について数学的背景を解説した。 
子どもの学力を高める新しい算数科教育法  東洋館出版社  57-68  2013/03  齋藤昇, 坂井武司 他29名    「算数科教育法」のテキストとして有効に活用できるように,学習指導要領に記載された算数科の「数量関係」領域に関する目標,指導内容の系統,算数的活動及び今日的課題について解説した。また,低学年の指導実践例として「かくれた数はいくつ」の単元,高学年における指導実践例として「割合」の単元を取り上げ,図を活用した学習展開及び具体的な指導ポイントについて詳しく紹介した。 
新しい算数研究8月号  東洋館出版社  26-29  2012/08      数量関係領域において関数の考えを指導するねらいと図形領域の主たるねらいの分析から,関数の考えをいかすことにより,図形の性質についての理解を深めたり図形についての感覚を豊かにしたりする指導を紹介した。また,観察や構成などの活動を通した図形指導により,関数の考えをいかす力を育む双方向的な指導の大切さについて,授業実践をもとに提案した。 
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論文
算数教育における教師の授業実践力に関する研究ー教職経験年数に焦点を当ててー  数学教育学会誌  学術雑誌  共著  Vol.57/ No.1・2, 89-101  2016/09  廣瀨隆司, 坂井武司, 齋藤昇, 古谷公一      小学校教員290名を対象に,13項目からなる「算数教育における教師の授業実践力に関する尺度」を用いた調査を実施し,教職経験年数別区分に基づいた分析を行った。分析及び考察の結果,各教職経験年数を基準にした時の教師の授業実践力に関する全体的な特徴及び13項目のそれぞれの項目に関する教師の授業実践力の特徴を明らかにした。 
算数教育におけるAbductionに関する授業研究  数学教育学会誌  学術雑誌  共著  Vol.56/ No.3・4, 183-191  2016/03  廣瀨隆司, 長谷川勝久, 坂井武司, 石内久次, 齋藤昇, 松嵜昭雄      演繹,帰納,類比,Abductionという4つの数学的推論の内,Abductionに焦点を当て,先行研究により,算数教育における数学的推論としてのAbductionの位置付けを行った。また,算数教育におけるAbductionに関する授業実践の数学的創造性に対する効果を明らかにするために,第6学年における授業実践(2単位時間)を行い,授業実践の1時間目と2時間目における数学的創造性の得点の変化を分析・考察し,Abductionに関する授業実践の有効性を示した。 
算数教育における教師の授業実践力に関する尺度開発  数学教育学会誌  学術雑誌  共著  Vol.56/ No.3・4, 161-169  2016/03  廣瀨隆司, 坂井武司, 石内久次, 長谷川勝久, 松嵜昭雄, 齋藤昇, 古谷公一      教師の授業実践力に関する尺度を開発するために, 授業実践力を授業構想力・授業展開力・授業評価力の3つに区分し,案出した51項目を用いて,小学校教師290名を対象として調査を実施した。調査結果の分析と考察から,因子の抽出及び調査項目の信頼性と妥当性の検証を行い,教師の授業実践力に関する尺度を開発した。 
児童の「小数×小数, 小数÷小数」に関する方略の発達  数学教育学会誌  学術雑誌  共著  Vol.56/ No.3・4, 147-159  2016/03  廣瀨隆司, 坂井武司, 石内久次, 長谷川勝久, 松嵜昭雄, 齋藤昇, 清水翔太      児童の「小数×小数,小数÷小数」の学習理解度尺度を用い,各水準及び各段階に属する児童がどのような方略を使用するのか,それぞれの方略はどのように発達するのかを明らかにした。特に,「小数乗法に関する問題群」→「小数除法の単位量に対応する同種の量に関する問題群」→「小数除法の単位量に対応する異種の量に関する問題群」の順に問題場面が分かりやすいことを明らかにした。 
割合の学習における基準量の認識に関する研究-双方向の見方に関して-  数学教育学会誌  学術雑誌  共著  Vol.56/ No.1・2, 61-74  2015/10  坂井武司, 高橋正, 廣瀨隆司, 齋藤昇      割合が未習の小学校第4学年と第5学年の児童を対象に,「高さ比べ」の場面を用いて調査を実施した。分析の結果,割合による比較において双方向の見方をすることは難しいこと及び2倍や0.5倍は着目しやすいことを明らかにした。また,分析結果を考慮した授業設計と,その設計に基づく授業実践を行い,本授業実践が,基準量を正しく認識させることにより,割合の問題解決に効果的であることを明らかにした。 
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研究発表
学会発表  シンガポールの算数教育におけるICTの活用と授業構造に関する考察  2017年度数学教育学会春季年会, 首都大学東京南大沢キャンパス  2017/03/26  シンガポールの算数教育に焦点を当て,その授業構造の特徴を明らかにすることを目的とし,分析の結果,導入場面において,日本の算数科授業とは異なるICTの活用が見られることを報告した。また,日本の算数科授業に援用するための授業プランの提案を行った。 
学会発表  クリッカーを用いた数学的洞観力の育成に関する研究  2017年度数学教育学会春季年会, 首都大学東京南大沢キャンパス  2017/03/26  算数科の授業実践力の向上に必要な数学的洞観力に対するクリッカーを用いた授業研究の効果を明らかにすることを目的とし,授業観察におけるクリッカーの反応と研究協議会におけるディスカッションのプロトコルを分析・考察した結果,数学的洞観力に変化が見られること及び数学的洞観力に関する3つの段階について報告した。 
シンポジウム  数学教育における実証的研究の意義  2016年度数学教育学会夏季研究会(関西エリア), 四天王寺大学あべのハルカスサテライトキャンパス  2016/06/12  学習指導要領の改定を控え,改めて,算数・数学学習の本質を捉えた授業実践が求められていることをふまえ,算数・数学学習の本質について示した。また,算数・数学の本質に迫る理論と実践を融合した算数・数学学習について,誤概念やプリコンセプションといった子どもの認識と,授業実践や授業参観に反映される教師の数学的信念の2つの観点から,実践を通した実証的研究の意義を再確認した。さらに,数学教育の方法論の側面だけでなく内容論に関しても,方法論との関連において,実証的研究により,求められる子どもの資質・能力の育成に有効な教材構成を示す必要性を提言した。 
学会発表  算数教育における教師の授業実践力の改善  2016年度数学教育学会夏季研究会(関西エリア), 四天王寺大学あべのハルカスサテライトキャンパス  2016/06/12  神戸市立の小学校において5月から12月までの間に実施された算数科の授業研究を含む職員研修を通して,算数科の授業方法等の指導技術に関する授業実践力は向上するものの,算数科の授業実践に対する教師の信念の変容までは図れなかったことを,「算数教育における教師の授業実践力に関する尺度」を用いた調査結果から明らかにした。そこで,授業実践力の向上を図るために,教師の自己モニタリングを支援する「算数教育における教師の授業実践力に関する尺度」の下位項目を提言した。 
学会発表  算数教育における仮説設定に関する研究  2016年度数学教育学会春季年会, 筑波大学筑波キャンパス  2016/03/19  児童の仮説設定と言語活動に焦点を当て,Abductionによる授業実践の概要について報告した。また,Abductionに関する授業実践における言語活動を通した児童の変容の様相及び仮説設定に関する授業実践の効果について報告した。 
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