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 家政学部
 生活福祉学科
 
助教
川端   麗子
KAWABATA Reiko

取得学位
社会福祉学修士  関西学院大学  2004/04/01 

学生及び受験生へのメッセージ
ソーシャルワークにおけるcultural competence(文化を理解する能力)が研究テーマです。大阪市生野区の高齢外国籍住民の集住地域を研究フィールドとしています。   

研究分野
社会福祉学 

キーワード
地域を基盤としたソーシャルワーク、cultural competence、高齢外国籍住民の集住地域、多文化共生 

著書
『相談援助演習教員テキスト(第2版)』  中央法規出版    2015/08  長谷川匡俊,中谷陽明,空閑浩人,潮谷有二,川端(木下)麗子,他17名    「地域住民に対するアウトリーチとニーズ把握」(pp.90-96)「ネットワーキング」(pp.101-106)「社会資源の活用・調整・開発」(pp.106-111)を担当した。  本書は相談援助演習教員講習で使用される教員テキストである。 「地域住民に対するアウトリーチとニーズ把握」については日本に暮らす外国籍高齢者の抱える福祉的課題について事例を示した。「ネットワーキング」については認知症高齢者を地域で支えるための課題について「社会資源の活用・調整・開発」については特別支援学級に通う障害児の登下校に関する課題についてそれぞれ事例を提示し、学習のポイントを示した。 
『これからの社会的企業に求められるものは何かーカリスマからパートナーシップへー』  ミネルヴァ書房    2015/04  牧里毎治,川村暁雄,武田丈,川端(木下)麗子他8名    「コミュニティ活性化と多文化理解の促進」(pp.155-173)を担当した。 本書は社会的企業のカリスマ像からの脱却とパートナーシップの明確化の試みをテーマとしている。 担当章の「コミュニティ活性化と多文化理解の促進」においては、生野区にある社会的企業の展開しているフィールドワーク事業に焦点をあて、社会的課題をビジネスとしてどのように解決しているのかについて論じた。 多文化理解の促進に向けたソーシャルインパクトとしてフィールドワーク参加者に対して地域の持つ歴史的背景からの学びの機会の提供と、まちの活性化につながっていることを述べた。 
『地域福祉の理論と方法』  学文社    2013/01  成清美治,川島典子,川端(木下)他10名    「地域福祉における専門職と地域住民の役割と実際」(pp.67-82)を担当した。  本書は社会福祉士の国家試験対策の教科書である。担当した「地域福祉における専門職と地域住民の役割と実際」においては、社会福祉士の役割と実際、社会福祉協議会の福祉活動専門員、民生委員・児童委員、保護司の役割と実際、さまざまな立場におけるボランティアについて述べた。また、地域福祉分野における専門職と地域活動に携わる地域住民の連携の重要性について解説した。 
『社会福祉と社会保障』(第3刷)  メディカ出版    2013/01  増田雅暢,島田美喜,大橋謙策,川端(木下)麗子,他12名    「地域福祉」(pp.144-166)を担当した。  上記著書(第2版)の担当部分について、法改正、最新のデータを元に加筆修正を行った。 2012年障害者総合支援法、NPO法改正について、地域生活、地域活動における視点から解説した。 また日常生活自立支援事業と成年後見制度の支援内容、ボランティアセンターの機能等についての図表の改定を行うとともに政策的動向として地域包括ケアシステムについて触れた。 
『社会福祉と社会保障』(第2刷)  メディカ出版    2008/12  増田雅暢,島田美喜,大橋謙策,川端(木下)麗子,他12名    「地域福祉」(pp.139-161)を担当した。 第1版の担当部分について、法改正、最新のデータを元に加筆修正を行った。  2006年度の介護保険改正に伴う地域包括支援センターの創設について触れ、身近な地域で展開される支援体制について解説した。保健所法から地域保健法への変遷、地域保健法の内容において保健・医療・福祉の連携推進が謳われ社会福祉施策との連携が協調されていることについて重点的に述べた。 
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論文
「在日コリアン高齢者と日本人高齢者の社会福祉サービスの認知状況等に関する比較調査―外国籍住民の集住地域におけるCBPR―」  社会福祉学  学術雑誌  単著  56/ 4, 37-51  2016/03        本研究の目的は、地域包括ケアシステムの構築に向けて潜在化が懸念される外国籍住民の福祉的課題を検討し、実践課題を明らかにすることである。 研究方法には当事者と協働するCBPR(Community Based Participatory Research)を用いた。 調査は大阪市生野区A地域において実施し、社会福祉サービスの認知状況等に関して、在日コリアン高齢者126人、日本人高齢者104人より回答を得た。ロジスティック分析の結果「集い場への関心」「社会福祉サービスの認知度」「介護保険サービス利用不安度」「地域包括支援センター認知度」「生計」について民族の差異がみられた。結論ではリサーチと実践の循環過程によるコミュニティ・エンパワメントの可能性を考察した。 
「地域社会における多様な担い手の創造―卒業1年後のインタビュー調査に みるソーシャルワーク教育の可能性―」  『ソーシャルワーク研究』  大学・研究所紀要  共著  41/ 3, 63-71  2015/10  川端(木下)麗子,中島尚美      ソーシャルワーク教育を受けた1年後の卒業生にインタビュー調査を実施した。福祉就職、一般就職のグループ別にインタビュー調査を実施し、分析を通してソーシャルワーク教育が、現在の仕事においてどのように活かされているかについて考察を行った。 結論として「ソーシャルワークの価値基盤」「福祉専門職の専門性の向上における振り返りのニーズ」「柔軟な専門性に宿る地域のさまざまな担い手の可能性」を視点にソーシャルワーク教育の目指す方向性を示した。 
「外国籍住民の集住地域における社会福祉サービスの認知状況等に関する調査研究―在日コリアン高齢者と日本人高齢者の比較を通して―」  大阪ガスグループ福祉財団『調査・研究報告集』  大学・研究所紀要  単著  28, 7-15  2015/06  川端(木下)麗子      研究代表者として民間助成を受け、外国籍住民の集住地域において、在日コリアン高齢者と日本人高齢者の社会福祉サービスの認知状況等の比較調査を実施した。 調査対象者は大阪市生野区A地域に在住する在日コリアンと日本人であり、分析の結果以下が明らかになった。 「地域活動の参加度」「社会福祉サービスの認知状況」は、在日コリアン高齢者より日本人高齢者の方が全体的に高かった。在日コリアン高齢者の「介護保険サービスの情報満足度」は「地域包括支援センターの認知度」「地域の集い場づくりの必要性」と関連していた。また「介護保険制度の利用不安」は「情報の直接的説明の必要性」と関連していた。調査結果は、先行研究で指摘されている在日コリアン高齢者のサービス利用へのアクセス問題に重なるものとなった。 
「在日コリアン高齢者の福祉アクセシビリティー地域包括支援センターによる夜間中学校へのアウトリーチ実践からー」  『ソーシャルワーク学会誌』  学術雑誌  単著  29, 1-15  2014/03  川端(木下)麗子      本研究の目的は、日本が初めて経験する在日外国人高齢者である在日コリアン高齢者の福祉アクセシビリティについて、対象者特性による阻害要因、促進要因の分析を行い、その構造と構成要素を明らかにすることである。 研究フィールドは在日コリアン高齢者の集い場である夜間中学校であり、研究方法は地域包括支援センターの夜間中学校へのアウトリーチ実践に着目し、それぞれの機関の職員へのインタビュー調査とした。 分析は、先行研究の分析枠組みを基にコーディングを行った。分析の結果、8つのカテゴリー「キーパーソン」「コミュニティ」「情報ネットワーク」「関係機関との連携」「メンタリティ」「行動力」「識字問題」「行政の役割」を抽出し、在日コリアン高齢者の福祉アクセシビリティの阻害要因と促進要因を整理した。 結論として、地域包括支援センターの地域を基盤としたソーシャルワークの展開において、地域住民の集い場であるコミュニティとの連携促進の必要性を示唆した。 
「在日韓国朝鮮人に対する社会保障制度―無年金問題について―」  『多民族共生』  その他  単著  13, 2-4  2002/05  木下麗子      本研究では無年金問題の制度的背景の整理を行った。国民年金制度において、在日韓国・朝鮮人の「無年金」問題がなぜつくり出されたのか、その背景と問題点について考察している。内容として塩見訴訟を取り上げ、帰化日本国民である原告が全盲、高齢という状況にあるにもかかわらず、障害が帰化以前に起こっているという理由で敗訴していることの問題点について論じた。 
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研究発表
学会発表  CBPRを用いた在日コリアン高齢者と日本人高齢者の比較調査 -集い場を活用した福祉アクセシビリティ向上への取り組み-  第63回日本社会福祉学会  2015/09  本研究においては、在日コリアン高齢者と日本人高齢者の福祉的課題に関する比較調査を通じて明らかになった実践課題、実践の展開について報告した。 外国籍住民の集住地域であっても、民族を超えた集いの場が少ないことに着目し、当事者、地域包括支援センターの職員、自治会が中心メンバーとなって、集い場づくりがスタートしたことをCBPR(Community Based Participatory Research)のプロセスと関連させて発表した。 また、集い場への参加者たちからのフィードバックを今後の実践につなげる方法論についても報告した。 
学会発表  外国籍住民集住地域におけるCBPR ―社会福祉サービス等に関する在日コリアン高齢者と日本人高齢者の比較調査―  第29回日本地域福祉学会  2015/06  CBPR(Community Based Participatory Research)を通じて集い場を活用した福祉アクセシビリティ向上への取り組みが展開されたことの報告を行った。 今まで検討される機会が不十分であった文化的多様性をもつ在日コリアン高齢者が参加しやすい集い場創設への取り組み、集い場を活かした福祉アクセシビリティの向上への取り組みには、地域特性を活かした地域包括ケアシステム構築へ向けての一つのステップになることを報告した。 多民族多文化化の様相を強める日本社会において、日本が初めて経験する高齢の外国籍住民は在日コリアン高齢者であり在日コリアン高齢者の経験は他の外国籍住民の福祉的課題への取り組みに活かすことが可能となることを示した。 
学会発表  在日コリアン高齢者の福祉アクセシビリティ―地域包括支援センターによる大阪市立東生野中学校夜間学級へのアウトリーチ活動から―  第62回日本社会福祉学会秋季大会  2014/11  研究フィールドであるA区にある夜間中学校は全国31校の中で生徒の平均年齢が68.5歳と最も高く、在籍者124人のうち韓国・朝鮮籍者が87%以上という特徴を持つ。 本研究においては、夜間中学校へのアウトリーチ活動を行っているA区における4つの地域包括支援センターの主任介護支援専門員、夜間中学校への職員の方々へのインタビュー調査を実施した。 インタビュー結果は、逐語記録からデータを質的帰納的に分析し共通性を見出しカテゴリー化を行い、図表に整理した。 報告では、在日コリアン高齢者の福祉アクセシビリティにおける促進要因と阻害要因に関する変数の抽出及び概念の整理について重点的に述べた。 
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