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 文学部
 英文学科
 
教授
鴨川   啓信
KAMOGAWA Hironobu

その他の所属・職名
文学研究科 英文学専攻博士前期課程 指導教員
文学研究科 英文学専攻博士後期課程 指導教員

取得学位
博士(文学)     

学生及び受験生へのメッセージ
異なる言語で書かれた異なる文化の(そして異なる時代の)物語を、私達がおもしろく感じるのはどうしてか。様々な物語作品に触れ、研究方法を学び、この問いに対する自分なりの答えを見つけて下さい。   

研究分野
ヨーロッパ語系文学 

キーワード
英文学、物語更新理論、アダプテーション 

研究テーマ
メディア横断的物語論  物語更新理論、アダプテーション   

著書
グレアム・グリーンの小説と物語の繰り返し  英宝社    2016/03      グレアム・グリーンの小説を中心に取り上げて、間テクスト的語り直し、ジャンル的主題や約束事の利用と変更、映画アダプテーションによる物語の可能性の拡大などを、具体例をもとに論考した。また、作品の枠組みを超えて「物語」を捉えることで、最近の物語状況を適切に言い表せる可能性を示唆した。 
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論文
揺れを許容する語り直し —「橋の向こう側」と「殺し屋」と映画アダプテーションに関して—  Kwansai Review  学術雑誌  単著  33, 1-10  2016/03        グリーンの短編小説「橋の向こう側」とヘミングウェイの短編小説「殺し屋」、そしてそれぞれの複数の長編映画アダプテーションとを比較して、物語内容の拡大的変更や、タイトル変更まで含む全面的な変更のケースなどを具体的に検証し、同一の「物語」として認められる境界について考察した。 
物語アーカイヴスの拡大 —「シャーロック・ホームズ」物語を事例とした考察—  『英語と英米文学』  学術雑誌  単著  50, 19-31  2015/12        「シャーロック・ホームズ」を題材とした数多くの小説、映画、PCゲームの作品が、大きな一つの「物語」として受容者に受け入れられていることを確認し、その「物語」が映し出しているものを各作品間の関連性のネットワークの性質から明らかにした。 
Life of Pi における物語生存戦略 —Yan Martelの小説から映画版へ—  『英語と英米文学』  学術雑誌  単著  49, 59-72  2014/12        ヤン・マーテルの小説『パイの物語』を取り上げ、読者に物語を受け入れさせることがその語りの戦略であることを明らかにし、また映画アダプテーションの登場により、その戦略的意味は拡大的に捉えられ、物語主体の自己存続のための語りという見方が可能であることを示した。 
39×x —ジョン・バカン『三十九階段』 と増大する物語—  『英語と英米文学』  学術雑誌  単著  47, 29-43  2012/12        ジョン・バカンの小説『三十九階段』と、その映画アダプテーション四作品と劇作版とを比較して、それらを「同じ」物語として捉えるためには、作品群全体を一つの物語として括り、各作品が多様性を拡大しているという性質をこの物語のアイデンティティと考えることを提案、検証した。 
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研究発表
学会発表  舞台変更による物語更新 —古典的物語の事例と現代の物語の事例について—  関西英語英米文学会 第72回大会  2016/07/16  シェイクスピアの戯曲『ハムレット』が、舞台となる時代を変更して映画翻案された事例と、グリーンの『ブライトン・ロック』が時代変更された映画アダプテーションとを取り上げ、物語のアップデートという翻案形態において、舞台の時代が示すイメージの明確さが物語の変更に及ぼす影響を論じた。 
シンポジウム  アダプテーション理論の現在と物語更新論の可能性  阪大英文学会 第47回大会  2014/10/18  受容者が “mental image” として物語を理解しているという仮説に対する各論として、「シャーロック・ホームズ」の様々な語り直し作品やパスティーシュ作品が、大きな一つの物語として受容者に受け入れられていることを論考した。 
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