ナメカワ エリコ
滑川 恵理子
所属 京都女子大学 文学部 外国語準学科
職種 准教授
言語種別 日本語
メッセージ 日本で外国から来た人、外国にルーツを持つ人が増え続けています。みなさんもそれを身近に感じているのではないでしょうか。「郷に入っては郷に従え」と上から目線で構えていては、お互いの理解は進まないでしょう。では、どうすればいいでしょうか。私は2020年度から本学で新規にスタートした日本語教師養成課程を担当しています。日本語教師とは単に語学としての日本語を教える人ではありません。日本語という言語を仲立ちに、背景が異なる人たちがどのように向き合い、「多文化共生社会」を築くことができるのかを率先して考えていく存在となるべきなのです。特に保育、幼児教育、そして学校教育の現場で、多様な言語的文化的背景をもつ子どもたちが増えています。今後日本語教育の知識とスキルを身に着けた人がますます求められるでしょう。教育現場に限らず、あらゆる職場で、地域社会で、今後も多言語化多文化化が進展していくことは間違いありません。また海外でも日本語教師が求められています。日本語教育を通じて、多様な背景をもつ人々がどのように共生社会を築くことができるのか、若い皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。