教員業績データベース - 樹山　敦子 | 京都女子大学

（最終更新日 : 2024-10-25 10:22:16）

Visruth.jpg not found

キヤマ　アツコ KIYAMA Atsuko
樹山　敦子

所属京都女子大学家政学部食物栄養学科

職種講師

学位
	大阪大学大学院医学系研究科情報伝達医学専攻
2000/03 (学位取得)	徳島大学大学院人間・自然環境研究科自然環境専攻修士（学術）
	広島女子大学家政学部食物栄養学科
2006/02 (学位取得)	大阪大学博士（医学） (情報伝達医学)

著書・論文歴
著書	管理栄養士・栄養士養成課程における臨地・校外実習要録　改訂第34版 (共著) 2023/04
著書	応用栄養学実習ワークブック第3版 (共著) 2020/04
著書	栄養科学シリーズＮＥＸＴ「栄養生化学」人体の構造と機能　第3版 (共著) 2017/03
著書	応用栄養学実習ワークブック第2版,183-197頁 (共著) 2015/04/10
著書	応用栄養学実習ワークブック,185-198頁 (共著) 2013/04/15
全件表示（19件）

学会発表
2022/12/06	Texture and sensory evaluation of whey protein jellies for nutrtional care in the elderly (Poster Award) (22nd IUNS-International Congress of Nutrition (Tokyo))
2011/09	アンケートの回答より、扱いにくいとされた食材を用いた介護食献立の提案 (第58回日本栄養改善学会学術総会)
2007/09	果糖摂取量の違いによる肝臓・筋肉グリコーゲンへの影響 (第54回日本栄養改善学会学術総会 (於長崎県))
2007/09	AMP経口摂取による糖吸収への影響 (第54回日本栄養改善学会学術総会)
2005/10	Role of PIPS in the NGF-dependent survival of PC12 cell (第78 回日本生化学会大会 (於神戸ポートアイランド))
全件表示（12件）

受賞学術賞
2004/06	大阪大学医学部学生研究助成奨学金　（医学振興銀杏会　大阪大学医学部学友会）
2004/04	蛋白質に関する研究者養成に対する助成　（大阪大学蛋白質研究所）

所属学会
2010	日本病態栄養学会
2000/04	日本生化学会
1998/05	日本栄養・食糧学会
1998/05	日本栄養改善学会

職歴
2012/04 ～	京都女子大学栄養クリニック指導教員（兼任）
2011/04 ～	京都女子大学家政学部食物栄養学科講師
2009/04 ～ 2011/03	安田女子大学家政学部管理栄養学科講師
2008/04 ～ 2009/03	比治山大学短期大学部総合生活デザイン学科非常勤講師
2007/10 ～ 2009/03	県立広島大学人間文化学部健康科学科助教
全件表示（7件）

資格・免許
	栄養士免許
	管理栄養士免許
	京都府糖尿病療養指導士
	特定保健指導実践者育成研修修了者

現在の専門分野
応用健康科学キーワード(臨床栄養学　栄養生理)

研究課題・受託研究・科研費
2009 ～ 2012	AMP経口摂取による血糖上昇の緩和およびインスリン分泌に対する影響科学研究費補助金若手研究（Ｂ）
2007 ～ 2009	AMP経口摂取によるAMPK活性の増強と肥満およびインスリン抵抗性改善効果の検討科学研究費補助金若手研究（Ｂ）

主要学科目
臨床栄養学

学生及び受験生へのメッセージ
科学的にみる身体の『栄養』と、実生活における『食』の在り方をつなぎ考えられる、そんな管理栄養士をめざしてみませんか？

教育実績・教科書・教材

●教育方法の実践例

2006/04 ～ 2008/12	食生活診断システム（京都府栄養士会監修）を用いた食生活診断と健康に対する意識調査

●作成した教科書、教材

2005/04	栄養生化学実験，健康栄養学実習実験実習書
2006	管理栄養士国家試験問題と解答
2007/10	広島ヘルシー旬レシピ
2012/03/30	栄養化学シリーズNEXT　栄養生化学
2013/04/15	応用栄養学実習ワークブック
全件表示（6件）

●当該教員の教育上の能力に関する大学等の評価

2006/10 ～ 2009/03	県立広島大学学生による授業評価
2009/02 ～ 2009/02	比治山大学短期大学部学生による授業評価
2009/04 ～ 2010/07	安田女子大学学生による授業評価
2017/09/28 ～ 2017/09/28	学生アンケートによる優秀授業賞
2020/10/21 ～ 2020/10/21	学生アンケートによる優秀授業賞

社会における活動
2023/11/16 ～ 2023/11/16	きづがわふれあい支援員養成研修　講師
2022/06 ～ 2024/05	公益社団法人　京都府栄養士会　理事
2017/08/24 ～ 2017/08/25	一般財団法人ホームベター協会　研修会講師
2016/02/27 ～ 2016/02/27	釜座DMカンファレンス　講師
2014/04 ～ 2015/03	第13回改善学会近畿支部学術総会　実行委員
全件表示（10件）

研究テーマ
2015/04	在宅要介護者の栄養管理

委員会・協会等
2022/06 ～ 2024/05	公益社団法人　京都府栄養士会研究教育部会理事

メールアドレス

リポジトリ
リポジトリ

研究活動及び研究成果報告
2012	AMPKはAMPを基質とするキナーゼで、様々な代謝経路のメディエータであるが、エネルギー代謝においては抗肥満ホルモンのレプチンによる脳視床下部での摂食行動抑制、中枢・交感神経を介した、もしくは、直接的な作用による骨格筋での糖の取込みにはたらく。また、脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンによる肝臓や骨格筋での脂肪酸酸化促進作用もAMPKによって惹起される。遺伝的レプチン欠損の肥満モデルマウスでは、摂食中枢や骨格筋でのAMPKの発現・活性の変化が観察されており、その変化がエネルギー代謝の異常に拍車をかけていると考えられている。申請者はこれまでに、AMPを経口摂取させたマウスではグルコース摂取による血糖上昇の速やかな降下が認められ、更にこの時インスリン作用とは別の機序が作用していることを示唆する結果を得ている。これを踏まえて、本研究は肥満モデルマウスの一つであるob/obマウスにおいてもAMPの摂取により糖の取込みが促進されるか、またAMPK発現・活性に影響しうるかを調べ、肥満によるエネルギー代謝異常とAMPKの関連について検討することを目的とした。　ob/obマウスにおいても野生型マウスと同様にAMPの経口摂取によるグルコース投与による血糖上昇の速やかな降下が認められた。インスリンの追加分泌については個体差が大きく、明確な結果を得るに至らなかった。AMPKの活性、発現については解析を引き続き行っていく予定である。
2013	肥満は過剰のエネルギーが脂肪として、主に脂肪組織を構成する脂肪細胞に蓄えられることから起こる。一方、脂肪細胞は生体内代謝調節に関わる生理活性物質を分泌する分泌器官でもある。肥満により脂肪細胞が肥大化すると、生理活性物質が大量に分泌されるようになり、代謝の不均衡が生じることが明らかにされている。その一つとして、エネルギー代謝や摂食行動抑制に関わるAMPK(AMP activated kinase)の活性化への影響がある。 AMPKはAMPを基質とするキナーゼで、様々な代謝経路のメディエーターであるが、エネルギー代謝においては、抗肥満ホルモンのレプチンによる脳視床下部での摂食行動抑制、中枢・交感神経を介した、もしくは直接的な作用による骨格筋での糖の取込みにはたらく。また、脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンによる肝臓や骨格筋での脂肪酸酸化促進作用もAMPKによって惹起される。一方で、遺伝的肥満モデルマウスでは、摂食中枢や骨格筋でのAMPKの発現・活性の変化が観察されており、その変化がエネルギー代謝の異常に拍車をかけていると考えられている。申請者は、これまでにAMP経口摂取させたマウスでは、体内への糖の取込みが促進されるが、インスリン作用とは別の機序が作用していること、しかし、遺伝的肥満モデルマウスではそれらの変化が起こらないことを示唆する結果を得ている。これを踏まえて、本研究では高脂肪食により肥満化したマウスについて、AMPの摂取により糖の取込みが促進されるか、また長期的なAMPの摂取がAMPK発現・活性に影響しうるかを調べ、肥満によるエネルギー代謝異常とAMPKの関連について検討することを目的とした。 3ヶ月間高脂肪食を与えて肥満化させたマウスでは、普通餌飼育マウス（コントロール）に比べて飼育開始2カ月目頃まで摂食量は少なく、しかし、摂取エネルギー量は多いことから顕著な体重増加が認められた。しかし、2カ月から3カ月にかけては摂食量、摂取エネルギー伴にコントロールを下回っているにも関わらず、体重の増加幅は大きくなった。また、飼育2カ月目より空腹時血糖の上昇がみられ、3カ月目では明らかな空腹時高血糖を呈しており、肥満化によるエネルギー代謝異常が強く示唆された。 3カ月の飼育後、先行研究に基づき、肥満、コントロールマウスとも2郡に分け、グルコース液またはAMP.グルコース混液をそれぞれに投与し、血糖上昇及び血中脂質成分について分析を行った。その結果、肥満マウスにおいてもAMP/グルコース混液投与群で上昇した血糖の速やかな降下が認められた。血中脂質成分についてはエネルギー代謝の異常を思わせる結果であったが、AMP摂取による明確な影響はみられなかった。今年度は高脂肪食飼育マウスを用いての検討の初年度にあたり、飼育期間や高脂肪食摂取によるマウスの生理動態の情報収集に特化して検討を行い、今後の実験条件の見定めを行った。来年度以降、本テーマの継続を決めるに見合った情報が得られ、今後更に詳細な検討を行っていく。
2014	高脂肪餌飼育肥満化マウス（DIO）ではコントロール群（Con）に比較して摂食量の重量は少なかったにも関わらず顕著な体重増加を示し、体重と腹腔脂肪量と比例して空腹時血中グルコース、インスリン基礎分泌量は上昇した。Con・DIOにグルコース液もしくはAMP混液投与後の血中グルコースの変動はConではglu群、AMP群とも差違は認められなかった。DIO-AMP群は投与後15分を頂点にglu群の値を上回り、高値を示した。DIO-glu群はConと比較して血中グルコース低下が緩やかであった。インスリン濃度変動は、Conでは血中グルコースの変動に連動した動態を示した。DIOではglu群でインスリン分泌の立ち上がりは早く、投与10分後まではグルコース濃度の変化に連動していたが、その後グルコースレベルに関わらずインスリンは低下し、グルコース濃度とインスリン分泌の連動はみられなかった。AMP群についても血中グルコース濃度の変化との連動は消失していた。　普通餌飼育マウスを用いた先行研究では、グルコースを与えたマウスに比較してAMP混液を与えたマウスでは血糖の上昇が緩やかでインスリン分泌に差違は認められないという結果を得ている。今回、ConとしたマウスはDIOとの比較のため長期飼育をしており、先行研究との週齢の違いから単純に結果の違いは検討できない。しかし、週齢が上がり、DIOまでの肥満は呈さないまでもConでも腹腔脂肪の増加が認められ、脂肪組織の肥大が先行研究結果との差違に反映されている可能性が考えられる。 DIOについて、glu群、AMP群とも血中グルコースが高いにも関わらずインスリンが低下したことについては、経口摂取により負荷されたグルコースの取込みと平行して、血中グルコースを増加させる機序、すなわち、糖新生がはたらいたのではないかと推察される。その根拠として、血中遊離脂肪酸と血中中性脂肪の変化と肝臓のGlucose-6 Phospatase（G6P）活性である。血中中性脂肪と遊離脂肪酸の変化をみると、Contでは血中グルコース、インスリンの変動を追随するかたちで血中中性脂肪は上昇、遊離脂肪酸は低下し、インスリンの低下に従いゆるやかに元のレベルまで回復を示している。DIOのglu群では、中性脂肪と遊離脂肪酸が平行した動態を示した。AMP群では中性脂肪はインスリンレベルの変化に関わらず、高いレベルを保ち、遊離脂肪酸はインスリンの変化に連動した動態を示した。　糖新生は解糖系の可逆的な反応やグリコーゲン分解にたよる。G6P活性の結果を見ると、Conでは投与後にG6P活性の大きな変動はみられず、DIOでは高い血中グルコースレベルにも関わらずG6P活性が高くなっており、gul・AMP群とも一過的なインスリン上昇を反映し、活性は一旦低下するもののまた上昇をみせた。　結果をまとめると、肥満の進んだDIOでは肝臓もしくは脂肪組織での脂肪酸合成が優位にあり、脂肪組織からの脂肪動員や糖新生はインスリンレベルに連動するというような、糖・脂質代謝の均衡に異常があることが示唆される。Conでは先行研究との週齢の違いからか、同様の結果はみられなかった。生体代謝の加齢による変化はヒトでも知られているが、どのように変化するかはあいまいな点も多い。今回、Conマウスで見られた週齢による差異は新たな研究課題としてとらえていきたい。
2015	高脂肪食摂食誘発肥満マウス（以下、DIOマウス）マウスにAMP添加／無添加の餌を与え、肥満進行に違いがあるかを検討した。体重増加および腹腔脂肪量ははAMP添加／無添加の両群に違いはなかったが、飼育4週間後と8週間後での随時血糖値はAMP添加群で有意に低下していた。また、AMP添加群では飼育12週間後での空腹時血中中性脂肪濃度の減少と糖経口負荷後の血中中性脂肪の減少が著しく、同時に血糖上昇が大きくしかし付加後120分では対象の普通マウス群と同レベルの血糖値を示したことから、肥満に伴う耐糖能異常が見られるもののAMP摂取により糖エネルギー代謝が亢進している可能性が示唆された。今年度初めての検討結果であり、十分なデータ量ではないため次年度以降引き続き検討したい。

諸会議等委員等
2018/04/01	栄養クリニック専門会議
2020/04/01	ハラスメント相談委員
2020/04/01	校外実習委員　副委員長
2021/04/01	学科教務担当
2022/04/01	キャリア教育運営委員
全件表示（7件）

共同・受託研究希望テーマ
在宅栄養管理